★EPAの拡大に思う(PenName やどかり)- 2011-08-02

8月1日、日本とインドのEPA(包括的経済連携協定)が発効しました(わが国では12番目のEPA)。
福祉の分野では厚労省所管(外郭団体である)国厚生事業団が受け入れ機関となっての介護福祉士・看護師候補についての活動が知られていますね。

EPAは財務省所管のFTA(自由貿易協定)の要素にサービス貿易自由化の要素を加えたもので、人の移動や投資等を含めて結ばれるものです(財務省ホームページより)。


日印間のEPAによって、総額凡そ9,000億円を超える貿易(インド→日本・日本→インドの総額)が対象となり、往復貿易額の94%を協定発効後10年間で完全を撤廃していこうというものですから、その規模は膨大です。
※数字は2009年財務省統計による。
 
12億人を超える人口を擁し、ITにも長け、揮発油・鉄鉱石・化学製品からダイヤモンドに至るまで日本に輸出してきているインドとEPAを通してより近い関係を作っていけることは、単に経済関係のつながり強化に留まらず両国関係を一層緊密にしていく仕掛けとして非常に有効なものだと思っています。




 





日本からインドに向けての自動車部品、鉄鋼製品、DVDプレーヤー、ビデオカメラなどについての関税が段階的に撤廃され、インドから日本に向けてのほぼすべての鉱工業製品が撤廃の対象になるようですから両国間の産業育成にとって大きな意味をもつものと思います。

ただ、私個人としてはインドのカレーや紅茶、エビの加工品など「おいしいもの」についても関税が徐々に撤廃されていくということに更に大きな関心があります・・・。

大国インドと一層強いつながりを持っていければ!と8月1日、改めて感じたゾウリムシです。

※より詳しい情報は財務省ホームページをご覧ください。
 http://www.mof.go.jp/customs_tariff/trade/index.html