外部講師による『現場力向上研修』(育成・キャリアアップシステム)- 2011-08-25

8月24日午後18時。就業5年以上の職員を限定とした40名が集合。『現場力向上研修』のためにケアワーカーのみならず生活相談員や事務員も総動員です。

ご入居・ご利用者の「人間の尊重と活力ある生命力の確立」を理念としている中、介護事故を回避し、ご利用者の笑顔が見える介護の提供を継続強化していくためには、外部からの刺激も必要です。
そこで、初めて、介護福祉の専門家である飯田先生をお招きし当施設の中堅を担う職員を対象に研修を行いました。2時間という限られた時間内で、勉強した内容は以下2点。

①私共の「理念」を具体化するために共通して再確認しておくべきこと、すなわち「ご利用者の笑顔につながるケアを提供していく」にはどうあるべきか(写真)
②この講義を基に「それを形にしていくための実技」(講習)

・生きるための生活を支援する「全人格」を意識しての介護とは?
・ご入居・ご利用者に心地よく、介護する側にとっても心地よい介護とは?
 ・ボディーメカニクスを活用しながらやさしい・ご利用者が笑顔になる介護とはどういうものなのか?

先生の指導をそれぞれのグループで実際に体験し、理念を可視化していきます。
「こんなに簡単にできるんだ!」
「人間の体の構造はすごい!」
「体の大きな**様に使えるのでは?」

各所から、感嘆する声が飛び交います。
また、ケアワーカーの5年以上となるとほとんどが介護福祉士を取得していますが、いつのまにか自己流になり腰に負担がかかっている、基本を忘れ言葉が少なくなりご利用者が不安のまま移乗をしている、後輩への指導方法が分からない・・・等の問題点が次々に明らかにされていきます。

翌日から受講した職員が中心になり、各事業所ごとに後輩へ伝承することで、各自の血肉にしていくことも狙いの一つ。安心して、笑顔で生活するという当たり前の事を継承していく努力は、必ずや介護事故を回避し、より良いサービスを提供していくというリスクマネジメントにつながっていくことでしょう。

何年たっても「介護の原則」をぶれさせない。この取り組みは、今後も途切れることなく続けてまいります。




 








 

タオル移乗やスライディングボードを使ったベッドから車いすへの「安心・安全な移乗」等についても体験を通して実践的に学ぶことができました。 講師は静岡県介護福祉士会副会長の飯田泰子氏。 素晴らしい講義を有難うございまいた。