危険を回避する取り組み(レジリエンス 組織づくり)- 2011-01-31

 仕事や生活の中でも「危険予防対策(リスクマネジメント)」を自然と行うのが人の知恵です。当施設の運営におきましても、様々なリスクがあります。介護が必要な方々の生活をバックアップしていく仕事ですので、その反対の事は許されません。そこで実際、どのような対策を行っているのか、その一例を紹介を致します。
 まず全体の取り組みとして、毎月1回「事故防止委員会」を各部門・職種合同で行っております。ヒヤリハットとミスを発見・発生させた案件について、再度検証し、予防措置が適切なのか、更に良い方法がないのかを探っていきます。

特に、夜間帯の職員配置が少ない時間帯。身体拘束に当たらぬようベット柵は必要最低限の位置しか設置しません。しかしながら、ベットからの転落やずり落ちがあれば、骨折や打撲に繋がります。 
 
これらの解決策として一般的に2つあげる事が出来ます。
①低床ベット(ベットの高さが床から10センチ前後の低いもの)
②畳にお布団を敷く 
①は台数に制限があり、②はご本人の状態によっては不適合です。

そこで、実行に至ったのが第③の方法 ベットを二つ置く(上写真)、いわゆるダブルベットです。この方法であれば、いくら寝返りを打ってもベットから落ちる事はありません。事故もなく安心して熟睡して頂いております。

これは1つの案ではございますが、個人の尊厳を守りつつ、ご家族も安心して任せられ、職員も自信をもって業務を遂行できる対策を、これからも模索し続けてまいります。