「やる気」を引き出す(レジリエンス 組織づくり)- 2010-12-16
自分の面倒は自分で見られるようでいたい。迷惑をかけずに歳をとりたい。そうは言いながらも「家にいてもやることがない」「特に趣味がない」「人と一緒に何かやるより一人でいたほうが気が楽」そんな声も聞かれます。
いろんなことに積極的にかかわって、前向きに行こう!という思いがある半面、そうはいってもきっかけもないし…ということになるんでしょうか。リスクマネジメント、という観点からは広すぎるのかもしれませんが「引きこもってしまう」 「特に何かをやろうという気にならない」という最大のリスクを回避するために、どうしたらやる気が出るのかを考えてみたところ・・・
ポイントはやはり「きっかけ」。 やる気があって何かができるというものではないようです。
私どもデイサービスセンターで囲碁を始めたA様とB様、「あんまり好きじゃないね・・」といわれながらも打ち始めると熱中・集中。
A様は『わざと負けてやっているんだ。ギリギリまで遊んで決着。」
B様は「冗談は布石を見ればわかるでしょ。」 どちらも負けていません。
柿の皮むきにチャレンジされたC様。『こんなこと初めてだなぁ』と言われながらまんざらでもない様子。いくつも「きれい」にむけるまで挑戦されていました。 どちらもすごい集中力。
結局、やる気があってなにかができるというものではなく、きっかけを得て何かを始め集中することでやる気がでる。そういう流れになるのではないか。私どもデイサービスセンターではやる気を引き出し、積極的にかかわろうとする機会作りを大切にしております。ご家庭では出来にくいきっかけ作りとやる気の引き出し、デイサービスのご利用等も含めて生活に取り込んでいっていただければ幸いです。