熱海市内災害(振り返り)(レジリエンス 組織づくり)- 2021-07-16

梅雨前線の大雨で被災はしなかったものの一週間垂直避難生活となりました。危機管理対策本部チームで振り返り、良かった点・今後の課題・対応策をまとめました。
■良かった点
1.垂直避難
レベル別の対応で垂直避難する自助力があったこと。
2.避難状態での運営
人手が必要になるが、在宅サービス中止により余剰となった職員を充当。人材資源の転用が効いたこと。
3.段階的な再開
気象情報や社会状況を鑑みながら丁寧な段階的事業再開をしたこと。
4.危機広報
公式ホームページへタイムリーな広報ができたこと。
 

■課題と対策
1.従業者 通勤中止の判断基準
警戒レベル4(全員避難)地域は通勤中止だが市内外をまたぐ場合にレベルに差がある。
⇒ 一律ではなく地域ごとの担当者を決め、実際の交通情報を収集しながら部分最適へ改善する。
2.在宅サービス 営業中止の判断基準
今までの台風と同じ「縮小営業」では安全確保に課題が残った。
⇒ 警報レベル3(高齢者避難)になったら自宅(又は避難所)へ送迎、レベル4以上は「休止」という段階別判断基準とする。今後、より詳しくステークホルダーへ説明する。
3.垂直避難時のメンタルヘルスケア
施設内安全のための避難であるが利用者、入居者そして従業者のストレスになった。
⇒ 看護師による1on1カウンセリング、機能訓練指導員による楽しいレクレーション等、気分が発散できる工夫を行う。

次回までに、チームで創意工夫した安楽な避難時間を目指します。