台風19号のふりかえり(レジリエンス 組織づくり)- 2019-10-18

台風19号による被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、静岡県東部に上陸したことで様々な方にご心配・お気遣いを頂きましたこと御礼申し上げます。

一週間前の11日(金)前日~12日(土)当日までの対策をご報告致します。
● 浸水対策 ~ 9カ所に土嚢・水嚢~
土嚢数に限りがあるため給水用に備蓄していたポリタンク20L 25個を水のうとして初活用。廃棄予定だったホワイトボードを板代わりにするなど、あるもので創意工夫しました。どこから水が入ってくるか分かりませんが全てに置くわけにいきません。優先順位をつけた集中対策が重要です。
【結果】風で巻き上げられた雨により、デイルームにて少量の浸水がありましたが、その他は影響ありませんでした。

次は施設内垂直避難の様子です。

●垂直避難の実行
熱海市ハザードマップでは海光園を挟んだ川に沿って土石流危険区域や急傾斜地崩壊危険個所があります。そこで、夕刻には1階フロア全ての方を3階へ垂直避難、3階・4階の方は海側へ避難していただきました。避難解消は22:00過ぎ。数時間であっても狭い中で避難して頂くましてや一晩過ごすことへの課題も見えてきました。

〇まとめ(今後の行動計画)
介護施設は一つの”地域”と位置付け、施設内における対策と避難の判断をしなければなりません。気象庁、市町村の勧告等を目安に勇気を持ってより安全なフロアに避難する必要があります。そこで、指示が無くても「警戒レベル3(高齢者等は避難)」以上の発報もしくはサイポスレーダーのデータや施設周辺状況に危険を感じた場合は垂直避難をすることとしました。垂直避難は狭いスペースに多くの方が集まることになるため、利用者、従業者共に大きなストレスがかかことになりますが、この方法しかありません。

皆さまの理解を頂きながら最大限の対応を続けてまいります。
 

台風通過後の様子。 多くの葉っぱが散っています 水のうはビクともしていませんでした。貯水にもなりますので一石二鳥です! 男女別の従業者用避難場所(寝具付き)も設置。 1名利用で済みました。