外国人にも”伝わる”育成とは(育成・キャリアアップシステム)- 2017-02-20

静岡県では、県(行政)、大学、社会福祉法人が協同し、外国人介護福祉士候補生が介護福祉士を取得して働き続けるための〝ふじのくにEPAネットワーク”があります。そこでは、定例会議(年3回)の情報交換、合同研修会、合宿研修会を通じて、候補生のみなさんのバックアップに繋げています。

今期の合同合宿研修会は、熱海市内で行われ、県内の候補生35名が集合。
2日目の講義は当法人が担当し、管理栄養士「日本の食事」、介護福祉士「食事介助方法を学ぶ」の講義を行いました。

候補生は、静岡県東部・中部・西部から集合。フィリピン、ベトナムの1年目から3年目と幅がありますが、それぞれの特性を生かしながら、グループワークを頑張っていました。
 今回テーマとした〝食事”は命をつなぐ大事な時間であり、その国の文化を知るうえで欠かせないカテゴリです。
特に、「出汁」は乾燥させた昆布、かつを節から、じっくり取ってうまみを引き出すことを実感してもらうため、実演を行いました。(3分間クッキングの音楽付き)
 また、食事介助とはいっても、介助が必要な方、ご自身で食べられる方ではアプローチが異なります。「なぜ、このような考え方が必要なのか」を一緒に考えることで、仕組みの中にも「人の気持ち」を大事にすることをポイントとしました。
 

顧客はご高齢の日本人のみなさま。
ケアに携わるうえで大事にすべき観点は、育てる対象が日本人でも外国人でも関係ない。伝えていくべきことを、伝わるように言語化し、後進につなげていく。講師役を担当した二人は、自分の専門領域を教える楽しさを知ったようです☆。

教える側も聴く側も、楽しく学ぶ。
そして実際の行動につなげて、知識を見識へ。

育成とは、こうありたいですね。

最初はメモを持っていましたが、途中からは自分の言葉で話す管理栄養士さん。仕事のやり甲斐 はこういう時に感じるのかもしれません。 意気揚々と語る介護福祉士さん。キラリ☆海光園 の瞬間です! 候補生がグループワークで書いてくれたイラスト。かわいい!