居室内の転倒予防対策(レジリエンス 組織づくり)- 2012-08-10

介護サービスを利用される時、様々な想いがあります。
「歩行できる状態を維持してください」
「昼夜間を問わず、トイレが近いけど、オムツはしたくないよね」
「本人が楽しかった、と言って帰ってきてくれると、送り出した方はほっとするのです。」

様々な希望・要望をいただく中、施設とはいえ、完璧な環境ではありません。動くことを保持する=ふらついて転倒する危険がある、というジレンマはご家族から委任されたケア事業者として常に取り組んでいるテーマの一つです。
①身体拘束にあたるようなことはしない
②ご本人の残存した身体能力は保持し、意思を尊重する
③転倒は防止する
この3点をクリアするために、この度【離床センサー】【置き型の手摺】を取り揃えました。写真を左上から順次右に進んでご覧ください。

【離床センサー】
マットに上に荷重がかかると、ナースコールと連動し、職員がもっているPHSに送信され、早い段階で、駆けつけて、介助することが出来ます。

【置き型手摺】
すぐに掴めるので、歩行が安定します。

経緯として、施設の居室内は、良くも悪くも、在宅のお部屋よりも広いことが多い。(車いすの可動域が必要なため)。そこでベットからの立ち上がりからトイレまでにつかまるところが無く、よろめいてしまうことを防止するため、2つの機器が必要と判断しました。

<考えられるメリット>
①離床センサーが、本人が立ち上がった時点で感知し、ケアワーカーのPHSに連動し、気づきにつながる。特に夜間帯など少人数体制の時に有効。

②他の業務に対応中等、すぐに対応できない場合でも、ご本人は手摺や壁で、体を支えながらトイレにたどり着くことができる

一対一で24時間寄り添うケアが出来れば一番良いのですが、それは困難です。このような環境整備で、ご自身による転倒を、1件でも無くし、安心・安全で皆様が利用していただけるよう、努力を続けてまいります。何かお気づきの点がございましたら、各事業所の生活相談員、介護支援専門員、介護職などの担当まで、お気軽にお問い合わせください。

こちらは、別のレイアウト。短期入所ご利用の方で、自宅のレイアウトに近いものを再現。ここでも離床センサーと手摺が活躍。