【特養】EPA(経済連携協定)による介護福祉士候補生3名就業開始(12/27)(2023-12-29)
2011年度_第3期生から受入れを開始したEPA(経済連携協定)による介護福祉士候補生がコロナ禍に屈することなく2023年度も第15期生3名迎えることが出来ました。現在介護福祉士に合格者3名(正社員として就業中)、来年度受験予定が1名ですので全合計8名、これは施設の介護職約25%になる人数です。
ここで振り返りをふまえ解説いたします。
〇 仕組み
EPAによる介護職候補生はフィリピンのほかにインドネシア、ベトナムがあります。海光会ではフィリピンに絞って受入れノウハウを蓄積してきました。国家間連携の仕組みによって進められるこのシステムは各国で設けられた基準をクリアした候補者と前年にマッチングを行い契約を交わしたうえで来日します。日本で6カ月日本語研修を受けてから各施設に就業、3年間日本語と介護技術を学びながら”日本語で”介護福祉士を受験するのです。
〇 「介護福祉士」に合格するということ
とてもハードルが高いのですが合格すれば正社員として身分が確立されるため、生活基盤も自立安定します。受け入れ施設のマッチングは、合格実績の有無で集まる候補生の質が変わるため、合格後に正社員として働き続けているという実績は優秀な候補生を呼び込む好循環へとつながります。ここまで10年かかりましたが新型感染症などの脅威があっても途中で頓挫させずに受入を継続した成果が受入れ数に表れているといえるでしょう。
〇 価値創造
介護離職が社会問題として顕著になる今、受け皿である介護事業所が社会変動にどれだけ備えていたかどうかで、これからの運営の質が変わることは明白です。生産労働力である世代を支えることを筆頭に、お金では買えない価値を創り出していくことが私たちの使命です。感謝・謙虚な姿勢を忘れず、海外勢のマンパワーも借りながら時代への適応をめざします。