移乗リフトも継続稼働中(『移乗関連』(リショーネ、移乗リフトなど))- 2016-11-22

PAROやリショーネに押されて、影の薄い?『移乗リフト』ですが、当施設で一番最初に導入した元祖機器です。今回は改めて移乗リフトにクローズアップ!
ベットから車いすへ移す動作は、生活するうえで非常に多く、しかも介護技術を要します。介護する側される側にとっても負荷のかかる動作になりますが、人がやるからこそのリスクもあります。例えば、表皮剥離や骨折。移乗に気を取られ少しでも余計な圧力がかかると、皮膚や骨が弱った方にとっては大きな事故につながるのです。そこで、私たちは、そういった予測できる残念なリスクを少しでも低減させる、そして介護する側される側もより一層安全で安心な移乗方法を実現するために2013年6月から移乗リフト4台導入、継続利用しています。

今回、移乗しているケアワーカーさんは、EPA経済連携協定の仕組みを利用して介護福祉士を目指しているAさん。フィリピンの看護師資格をもっていることもあり、人の身体についての理解も早い。その上、日本語の勉強も順調で、確実に声掛けしながら、丁寧で優しく、リフトを操作していきます。みていても、安心できる「技」でした。

リフト等の福祉機器を活用し始めて、顕著に変化したことは「表皮剥離0件」になったこと。リフトだけが原因を排除したわけではありませんが、その方にとって何が高いリスクになるのかの予測する力がついたことは間違いありません。
これは機器ではなく「人」がやるべき領域ですね。

これからも“人とロボットの合わせ技でクオリティアップ”の事例を増やし、皆さまにわかりやすい「海光園のサービスの質」をご説明できるよう努めて参ります。

しっかりとご本人の表情を確認しながら。 最後にシートを抜いて。 何事もなかったように1人でデイルームに誘導。二人で介助するよりスマートです。