温浴(部分浴)のすすめ【入浴剤編①】(安全らっく楽(方法))- 2010-12-30

前回は家庭にある意外なモノが入浴剤に変身!というところで終了した訳ですが、早速どんなものが入浴剤になってしまうのか2つのタイプに分けてご紹介したいと思います。

 

【保温効果があるもの】

お湯から出たあとも湯冷めしにくい効果があるといわれるものに生姜、陳皮(温州みかんの皮)、塩、片栗粉、さらには松葉、大根の葉などもあります。

 

生姜はスライスして乾燥させたものをお風呂に入れてもすりおろしたものをガーゼやお茶パックなどに包んで揉みだしながら入浴してもOKです。

陳皮もガーゼなどに包んで揉みだすとふんわりみかんの香りも漂ってリラックス効果も得られます。

片栗粉などはお湯に溶けて目に見えなくなってしまうので、ほかの材料と組み合わせたり花を浮かべてみたりしながら使うと楽しそうですね。

 

そして意外な素材としてまずは松葉ですが、これは生の葉の部分のみを使います。葉の部分をよく洗って適当な大きさに切ったものをガーゼなどの袋に入れて入浴するか、もしくは洗った葉を鍋で煮出したものを浴槽に足して入浴することで皮膚を刺激して血行を促進し、保温してくれる効果があるといわれています。また松の香りには疲労を軽減してくれる効果もあります。

(ついでにもうひとつ、松葉でサイダーも作れるそうで…。)

つづいて大根の葉については、まず風通しの良いところで数日かけてよく乾燥させます。しっかり乾燥させたらこれも適当な大きさに切ってガーゼの袋などに詰めてお風呂に入れるか、もしくは鍋で煮出したものをお風呂に足して使うかするのですが、この大根の葉、食べても栄養たっぷりなだけではなくて温泉の成分として含まれる塩化物や硫化イオン等の無機成分が多く含まれているので発汗を促し新陳代謝も促進し、保温効果を高める働きもあります。すごいですね…

 

年が変わってさらに寒さは厳しくなってきます。ご家庭でリラックスしたい時や体調が思わしくなくてお風呂にゆっくり浸かることができない時など、このような身近な材料を使って足湯を楽しんでみてはいかがでしょうか。


温浴(部分浴)のすすめ(安全らっく楽(方法))- 2010-12-23

今年もあと数日を残すばかりとなりましたが、この1年は例年に比べて気候が落ち着かない日が続き、なんとなく調子がいまひとつと感じた方が多いと思います。ご入居されている方々にお尋ねしてみても、なんとなーくすっきりしないかなあ…と感じておられる方は多いようで、秋が深まる頃からは足先が冷たく血色も悪くなってしまう方も増えてきました。

そんな「困った」を解消するために、当園では先日『心と体のトータルビューティ』という定期企画の一環として足の冷えやむくみ、血行不良が目立つご入居者様を対象に足浴と足のマッサージを実施しました。やってみるととても気持ちがよくて足元ばかりか顔にも赤みがさしてきて、参加された皆様からは大好評を頂きました。しかも準備も片付けも簡単です。
(画像は今回の足浴で大活躍した「生姜」です。天日干しして乾燥させるとぽかぽか効果はさらにアップだそうです)

今回はそんな足浴をおすすめしたいと思います。



☆★☆ 足浴をおうちでやってみましょう ☆★☆



【準備するもの】
洗面器もしくはバケツ(足が入るもの)、お湯、ひざ掛け、いす、タオル、もしあれば入浴剤と保湿用のクリーム

【足浴の方法】
①洗面器もしくはバケツに42~3℃くらいのきもち熱めのお湯を用意して、座って足を浸します。お湯はできればくるぶしが隠れるくらいの量に(ふくらはぎまで入るとさらに温熱効果アップ)

②お湯に入浴剤などを入れてひざ掛けを膝にかけて10分ほど悩みを忘れてのんびりと。大きめサイズのひざ掛けを用意して容器ごとすっぽり包むとさらに温かいです。
※じっくり温まりたい方は注し湯をしてお茶でも飲みながらごゆっくり(*´д`*)

③温まったら足をしっかり拭いて、冷めないうちに保湿クリームを塗って靴下やレッグウォーマーなどを履きましょう。温まったあとの保温対策も忘れずに…。


まっさらなお湯でも充分温かくて気持ちがいいのですが、入浴剤が入ると保温、保湿、いい香りでリラックスできるなどいろいろな効果をプラスすることができます。また入浴剤はわざわざ買って用意しなくてもご家庭にあるもの(中には意外なモノも!)が絶大な効果を発揮してくれます。
次回更新ではどんなものが入浴剤に変身してしまうのか、あれこれ紹介していきたいと思いますので、お楽しみに…


お年寄りに喜ばれる料理(おすすめ介護食レシピ)- 2010-12-04

新メニューで取り入れたところ、大変喜ばれました。是非、ご家庭でもお試しください。

< きじやき丼 >  1人分

材料      分量        ① ご飯を炊く。
                 ② だし汁、酒、醤油、みりんを鍋に合わせ、鶏肉(1口カット)とおろし生姜を入れ 
米                      80g           煮る。
鶏もも肉           60g      ③ 卵をとき砂糖、塩を合わせ炒り卵を作る。
だし汁               15g      ④ きぬさやはすじをとり茹で、食べやすい大きさに切っておく。
酒                        1g    ⑤ どんぶりにご飯をよそり、鶏肉、炒り卵、きぬさや、紅しょうがを
醤油                    4g       彩りよく盛りつける。
みりん       2g
生姜       0、3g     〈一口メモ

鶏卵                  25g     彩もきれいに仕上がり、鶏肉もやわらかく煮ることで   
砂糖        1g     お年寄りにも食べやすい料理です。
塩       0、3g     鶏肉の皮が気になる方は、皮をとり除いて調理しましょう。
油          1g     
          
さやえんどう   5g     鶏肉・卵でタンパク質をとりましょう。
紅しょうが      4g     タンパク質は筋肉や臓器など体を構成する重要な成分です。

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心と体をあたためるお話(これ使ってます(用具))- 2010-12-01

今回は「風邪」についてのお話です。

「風邪」と書けば読み方は「かぜ」というのが一般的ですが、東洋医学では「ふうじゃ」と読みます。

「ふうじゃ」というのは発熱や咳、喉の痛みなどの症状を総合して呼ばれるいわゆる「かぜ」とは違って、東洋医学でいわれる体の外から入ってくる6つの邪気【風・暑・火・湿・燥・寒】のひとつのことで、首の後ろにある大椎(だいつい)、その近くの風門(ふうもん)という経穴(ツボ)のあたりから体内に侵入していくといわれています。「かぜ」のひき始めの背中がゾクゾクするという症状がそのサイン、それが「ふうじゃ」が侵入しようとしている合図だそうです。

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