お食事はマナーも大事(これ使ってます(用具))- 2011-04-18
「食べこぼしで衣類が汚れると洗濯が大変。」
そのような介護者側の理由で介護施設内では首の後ろから大きなナイロン製の「エプロン」を装着しながらお食事をする場面が多く見られます。確かに、1対1でケアが出来ればエプロンも必要無いのですが、残念ながら現実はそうもいきません。
しかしながら、外食やお出かけの時にも、その大きな「エプロン」は必要なのか?見た目的にもマナーとしても「布ナフキン」の方が素敵ですよね。
「生活不活発病」をご存知ですか?(運を動かそう(健康体操))- 2011-04-06
先月わが国では東日本大震災が発生し、とても多くの方々が今も避難所生活を続けています。東北地方はまだまだ寒く、また自由に体を動かすことのできないような環境での生活が続いていて、特にお年寄りの方については「生活不活発病」というものが懸念されています。あまり耳慣れない言葉かも知れませんが、どんなものなのかわかってくると私たちにもかなり身近な問題だと感じることだと思います。
「生活不活発病」とは?
災害や体調不良などをきっかけに体を動かす機会が減り、座りっぱなしや寝たきりの状態が長くなるなど活動が不活発になって、体力が減退し、全身の機能が低下してしまう状態のことをいいます。またの名を「廃用症候群」といいます。
2004年の新潟県中越地震の際には被災された高齢者1626人を調査したところ、496人が避難生活をしている中で歩行状態が悪くなり、そのうちの約4割の人が5ヵ月後も回復する様子が見られなかったとのことです。
生活不活発病の症状としては、以下のものなどが挙げられます。
・ 筋力低下、筋萎縮
・ 関節の拘縮(こわばり)
・ 褥瘡(床ずれ)
・ 骨粗しょう症
・ 起立性低血圧(立ちくらみ)
・ 便秘、尿や便の失禁
・ 心肺機能の低下
・ 精神機能の低下 など
ひっそりとひとり暮らしをしているお年寄り、自宅で静かに留守番をしているお年寄り、なんでも家族や周りの人が用をこなしてくれて何もすることがなくなっているお年寄り、近くにいらっしゃいませんか?こういう方々こそが生活不活発病に罹りやすいといわれているので注意していきたいところです。
穏やかに苦労なく過ごすことができる環境を作ってあげるということも大事な心遣いだとは思いますが、度が過ぎてしまうと逆に体を動かす意欲をなくし、その結果体力をなくして体を動かすことができなくなってしまうこと、それらが積み重なることで認知症になってしまうこともあり得ます。